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​シラスウナギとは

 

 

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シラスウナギはウナギの養殖は天然に生息するシラスウナギを使用します。毎年11月ごろから6月まで東アジア近海に来遊し、日本、台湾、中国、韓国の河川・海面で採捕(業界ではしらすうなぎの「漁獲」を採捕と呼びます)されます。日本では稚魚の採捕が禁止されていますが、養殖用など、特別な場合に関してだけ、都道府県知事の許可を受けて採捕することができます。ただ、採捕許可を受けた従事者は自治体により採捕期間、採捕地域、採捕数量、採捕手段を厳しく管理されており、自由に採捕はできません。

​シラスウナギの採捕は夜に行われます。潮回りによって夜の採捕時刻も別れますが、採捕の方法も採捕者自らが「たも網」を使用して掬う場合もあれば定置網を設置してそこに集まったシラスウナギ を水揚げする方法など様々です。ただ、船で押し網や曳網などで採捕する方法は日本では認められておりません。たも網で救う作業は冬の荒れた状態でも行われることもあり、かなり過酷な作業となります。地域によっては明かりをつけず、真っ暗な状態で採捕することもありますので、事故に巻き込まれることもあります。まさに命がけでシラスウナギを採捕していると言えるでしょう。

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シラスウナギを採捕するだけでは養殖できません。シラスウナギを集荷する方々の存在も欠かせません。都道府県によっては漁業協同組合や団体で集荷することもありますが、多くは全国各地に点在する集荷人の方々がしっかりと集荷、養殖場に販売することで養殖業者もウナギを養殖することができます。一人の採捕者から一度に集荷できるシラスウナギの量は「匹数」かグラム単位なので非常に少ないので、粘り強く集め、最終的に養殖場に数十キロというロットで販売できる集荷人の方々の存在は非常に大きいと言えるでしょう。

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