• 小野 晶史

2021年6月号社説:野党・医師会・メディアの欺瞞の言葉は既に響かず/国民も政府頼みではなくもっと自ら動いていくべき─ 批判ばかりで何も変わらないコロナ禍の一年を振り返る ─

昨今の様々な出来事を目の当たりにして思うことがある。日本国民だけではないだろうが、政府に頼りすぎではないか。近年、政府及び地方自治体のスリム化を推進してきたが、それが逆にこの新型コロナウイルス感染拡大という国難でマンパワー不足という厳しい事態を顕在化させた。


行政のスリム化推進に異論はないが、いざと言うときには政府の人的資源の枯渇が顕在化し、このコロナ禍のような状況では行政の動きはスローペースとなる。スリム化したことで、今後は政府だけでなく国民一人一人においても自覚と行動が求められるだろう。いくら政府に頼っても人的資源の枯渇でスピードが上がらないと理解すべきだ。


加えて野党政治家やメディアの凋落ぶりも目を覆いたくなる。野党政治家によるチェック機能が働いているとは間違っても言えないレベルの低さで、国会でもいつも反対ばかりで何も先に進められない。


そうした野党の「ガヤ」に便乗して上から目線で政府批判ばかりを続ける大手メディアの報道姿勢も然りだ。大手メディアではこの一年、批判・非難のオンパレードでも結果的に何も変えられていない。在野の論客には気骨ある意見を発信する記者・医療関係者もいるが、大手メディアは何への忖度かわからないがそうした方の発信する提案には一切触れず、ただただ文句を言い、騒ぎ、煽るだけだ。


医師会もひどい。医師会の重鎮を含めて医療関係者が毎日テレビに登場、煽るだけ煽ってもう一年以上経つが、何も良くなっていない。しまいには「自粛疲れでメッセージが響かない」などと国民を批判するかのような発言すら飛び出す有様だ。批判だけでは何も先に進まないお手本とも言えよう。国民は馬鹿ではない。私は非生産的な今のメディアや野党政治家、医師会重鎮の「煽るためだけ」の欺瞞の言葉が響かなくなっているだけだと思っている。


極め付けは医師会主催の政治献金パーティーだろう。テレビで声高に密回避と行動自粛を求める一方で政治献金パーティーに勤しむ医師会とは一体なんなのか。新型コロナウイルス感染拡大に対する協力を拒み、逃げ続け、お金(税金) を積み上げられるまで動こうとしなかった医師会の姿は現場で奮闘している医師・看護師に対する侮辱でもあるし、私たち国民の記憶に強烈に焼き付けられたのではないだろうか。


これから私たちはどうすれば良いのか。政治家や上級国民に頼ってばかりではなく、自らもっと考え、動くべきだろう。日本をもっと良くするにはどうすれば良いのか、「デモ」などの安易な示威行動ではなく、自ら政策提案などに動いても良い筈だ。もっと国民が前を向いて日本の未来を語る日が来ることを願わずにはいられない。

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