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2021年8月号社説:環境団体等は「絶滅危惧種」論から「シラスウナギの不適正流通」論へ鞍替え/少数派が多数派を支配する流れへの対応はーSDGs運動はいよいよニホンウナギへー
SDGsという言葉を聞かない日はない。持続可能な世界を追求する2015年9月に国連で採択された国際目標だが、「持続的でより良い世界を目指す」世界が合意したこの崇高な理念はCO2問題や再生可能エネルギー開発、プラスチックゴミなどを含めた環境問題、そして人種差別など様々な問題に...
2022年2月6日読了時間: 2分
2021年9月号社説:まだよく知られていない「水産物流通適正化法」とは/国内外の全種の活鰻・加工品に波及する深刻な問題/国際間の調整も含めて早めに準備を進めるべき
昨今、日本政府による調整が進められてきている水産物流通適正化法の特定水産動植物の対象魚種の選定だが、国産魚を対象とする「第1種」と輸入魚を対象とする「第2種」のいずれにもニホンウナギのシラスウナギが対象となり、「第1種」は年内の指定が決定、「第2種」も来年度中の指定がほぼ決...
2022年2月6日読了時間: 2分
2021年10月号社説:県別採捕量を把握せずに国内採捕管理はできない/如何に県別実績をチェックするかがポイントに─ これからの国内シラス採捕システム整備で思うこと ─
水産物流通適正化法でシラスウナギが特定第1種水産動植物に指定されたことで最も影響を受けるのは国内のシラスウナギの採捕流通制度となる。日本政府が輸入シラスウナギも含めて日本国内で流通する全てのシラスウナギに原産地証明書の提示を求めることに対し、中国や台湾等がジャポニカ種・ロス...
2022年2月6日読了時間: 2分
2021年11月号社説:料理店の声をダイレクトに政府に届ける組織に/広域ジャンルのオーナーシェフが集い活動を─ NPO法人ふぐ食応援大使の会の担う役割 ─
昨年設立されたNPO法人ふぐ食応援大使の会だが、フグ業界側から見た位置付けはフグ料理人の育成などの使命を背負ったフグ食振興と消費拡大のための組織ではあるが、チェーン店ではない「料理店」のオーナーシェフによって構成される組織という側面から見るとまた新たな位置付けも見えてくる。...
2022年2月6日読了時間: 2分
2021年12月号社説:いよいよシラスウナギ漁スタートもハシリは低調に/現地揺さぶり強めるも漁模様分析で暴騰回避へ─ 2022年シーズンシラスウナギ漁 ─
いよいよ国内外でシラスウナギ漁がスタートした。今シーズンは漁期のピークがズレ込む公算が強かったが予想通りというかハシリの漁模様は低調だ。台湾でも、日本からの需要の高いハシリの漁が低調であるため、いきなりではあるが採捕者は採捕されたシラスウナギを浜のレベルで在庫しながら相場の...
2022年2月6日読了時間: 2分
2022年1月号社説:「常識」を盲信せずに常に疑う姿勢の必要性を痛感/「常識」に囚われない研究・取材姿勢が求められる─2022年の年頭にあたり─
「常識」とは必ずしも「真実」ではなく、時代によって変わっていくような脆いものであり、時には歴史に翻弄されていくものではないかと思う。一つの「常識」には先人たちによる多くの歴史的事実や知見が積み重ねられていることは言うまでもないが、誰もが疑う余...
2022年2月6日読了時間: 2分
2022年2月号社説:日本の養殖は「天然もの」の味を追い求めるべき/「タンパク確保」が前提の海外とは一線を画す存在に─ 日本の水産養殖業のあり方で日々思うこと ー
日本の養殖業は海外と全く違う。何が違うのかと言うと、日本では高いレベルの魚食文化が発展しており、水産物に対する品質面での要望は非常に高い。一方で海外での養殖業は言うならば「餓死しないため」のものであり、食料安保的な意味合いが非常に強い。日本にもそう言う考え方がないわけではな...
2022年2月6日読了時間: 2分
ニホンウナギは絶滅しない
ニホンウナギは絶滅しない。 ウナギのような回遊動物の「絶滅危惧種であるかどうか」の議論で、ニホンウナギをその俎上に載せるには無理がある。今、ニホンウナギが絶滅危惧種であるとされる根拠は漁獲量ではなく、シラスウナギの池入れ量と内水面での天然ウナギの漁獲量のみだ。どの国、そして...
2020年12月11日読了時間: 7分
絶滅危惧種としてのウナギについて思うこと
ウナギが絶滅危惧種として取り扱われるようになって久しい。 ニホンウナギ、アメリカウナギ、ヨーロッパウナギなどを始めとして様々な種類のウナギ が資源保全が急がれる状態にあり、ニホンウナギやヨーロッパウナギ では食べることすら厭われるような世論が形成されており、多くのメディアも...
2020年12月5日読了時間: 3分


アクアカルチャーレポート・マンスリー2020年6月号配信
アクアカルチャーのマンスリーレポート6月号を配信しました。 今回はニホンウナギを始めと今シーズンのシラスウナギ漁の最終集計をまとめました。今年はニホンウナギの採捕量が東アジア全体で大豊漁、ここ最近見たこともない最高水準の採捕実績になりました。...
2020年6月5日読了時間: 1分
2020年6月号社説:コロナ関連の報道で思うこと
マスメディアは決して専門家ではない。そのマスメディアによる情報の氾濫は大混乱を招く。今回の新型コロナ感染拡大のニュースを受けてそのことを痛感した。有効なワクチンが見つからない感染症の蔓延という非常に危険な事態となり、世界各国で多くの感染者、死亡者を出してしまったこの災害に対して、当然のことながら報道機関は様々な取材を行い、その被害の実態だけにとどまらず、対処法や対策の是非についてこれまで積極的に報道してきた。 そこに何をいうものでもない。しかし、報道が加熱するあまり、様々な「専門家」が登場してきた。「本当に専門家なのか?」と疑いたくなるような多様な肩書の専門家が思うがままに持論を述べ、極論も含め異常なまでに情報が氾濫する場面ができたことは非常に残念だ。すべてのジャーナリストに該当するとは思っていないが、一部のメディアではあまりに情報操作的なニュースの取り扱い姿勢が見られ、愕然してしまう。医療関係の専門紙などで長く感染症の取材などをされてきた記者は別だが、今までそのような取材をしたことがなかった記者の中には経歴の定かでない「専門家」の言葉をそのま
2020年6月5日読了時間: 2分
2020年5月号社説:生産者と料理人の保護は食文化政策の両輪
今年に入り世界中を混乱の渦に陥れた新型コロナウィルス感染のアウトブレイクは欧米からアジアまで甚大な被害を引き起こし、経済の急速な後退を招いてしまった。ここからの経済回復は民間の力だけでは足りないことは言うまでもない。政府の強力なテコ入れでよりスピードアップした回復策が求められよう。 また、こうした災害の後に大切なのは課題点、反省点を躊躇なく列挙し、今後同様の災害が起きた時の被害を少しでも軽減できるようにすることにある。責任問題の論争も良いが、「もっとこうすべきだった」「今後はこうあるべきだ」という議論の方がより建設的であり、発展性を持つことができると言えよう。 そうした視点を踏まえ、食品業界全体がよく考えなければならないことがある。日本の食糧政策では常に生産・供給の面が重要視され、生産者の保護が重点的に行われてきたが、これからは様々な観点から飲食店に対する保護もよく考えていく必要がある。 これまでも何度となく業界内でも議論されてきたことだが生産者として農業者、畜産業者、漁業・養殖業者等は手厚く保護されてきているにもかかわらず、肝心の料理店にはそう
2020年5月15日読了時間: 2分
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